地球に暮らす人の多くは、過去の過ちや失敗に対する後悔、あるいは罪悪感などを持ちながら生きているだろう。
それは時々鮮烈に思い出されて、今でもあなたを苦しめている。
でもね、そんな風な考えを持ってしまうこと自体がカラクリだよ。
「過去を変えることはできない」という固定観念のなせる技だ。
その重たい思い込みが、みんなの「いま」を濁らせてしまっている。つまり、「いま」を生きられていないということなんだ。
これまでの章に繰り返し書いているけれど、自己の存在の本質である自己固有振動波エネルギーは、常に、あらゆる時と場所の瞬間に、そのエネルギーの一点から無数に放射されているんだね。
つまり、あらゆる瞬間に、ありとあらゆる自分自身の姿が創造されているわけだ。大きな視点から見れば、自分の魂の居場所である自己宇宙場において、ありとあらゆる、すべての可能性が実現した自己の姿の原型エネルギーが存在している。
みんなの意識は、実際に自己を認識する意識中心として、ありとあらゆる無数の自己の原型エネルギーの中から、たった一つの自己エネルギーしか選択できないことから、みんなは、自分はいまの自分だけしか存在していないと思いこんでいるんだ。
通常の地球社会で人間は、自己のエネルギーを集合意識で作られている常識の枠内でしか変化させられなくなってしまっている。だから、瞬間瞬間に、自分自身をそれほど大きく変えられないんだ。
でも、実は、その集合意識でできている常識や固定観念を打ち破り、その状態をぶれずに持続させることで、いまの瞬間に、大きく自分と周囲の環境を変えられるんだ。この変化が、パラレルワールドの変換ということ。
では、ここで、本章の鍵となることを言うよ。
ありとあらゆる自己の原型エネルギーには、地球の三次元レベルの視点でみると、それぞれ、時間が仕組まれている。すなわち、時間枠でいう、それぞれの過去、いま、未来が存在するということ。それぞれのストーリーがあるんだね。
だから、自己の意識中心が選択する「いまの自分」をパラレル変換すれば、それに附従する過去も必然的に変わるということ。
より良い自分になれば、より良い過去をもつんだ。
より良い自分は、あの過ちや失敗が必要だったんだ、とか、あの過ちや失敗は実は良い出来事だったんだ、という風に、苦もなく認識できるようになるんだよ。